2021年度ルネ鑑賞モニターレポート③「ランチタイムコンサート津軽三味線合奏の世界」

2021年7月21日(水)ランチタイムコンサート津軽三味線合奏の世界に寄せられたルネ鑑賞モニターレポートを抜粋でご紹介します。
緊急事態宣言下であり、大変に暑い日の正午からと言う設定でしたが、会場に出かけてみて、驚きました。大ホールでの公演チケットは完売で、「当日券はありません」と貼り出されていたからです。多くのイベントが中止になる中で、感染の予防を徹底し、開催を決めた主催者と、そして公演を聴くためにチケットを入手して参加した市民と、双方を誇りに思いました。出演者も機会が得られて、感動している様子でした。

吉田兄弟のような、超有名コンビもルネで観たことがありますが、今回の小山兄弟もまた、若く爽やかで、とてもよい公演だったと思いました。正直に言って私は、津軽の民謡をよく知らないのですが、「三味線の解体ショー」や、民謡メドレーなどはわかりやすくて、誰でも楽しめたのではないでしょうか。
また、曲弾きと言う難しいテクニックを必要とする「津軽じょんがら」で、鑑賞のポイントを教えてもらったのも良かったです。お陰で聴衆が同じタイミングで一斉に拍手して、一体感が持てて楽しかったです。小山兄弟作曲の「穂採」「NOROSI」は、現代的で西洋音楽に慣れた若い人達にも親しみやすい素敵な曲だと思いました。
(60代 女性モニター)
三味線の合奏は今まで聞いたことが無かったので、興味と期待を持って参加しました。
二人の曲目紹介や曲に関わる背景の説明は多岐にわたり、三味線を分解して説明頂きましたが、分解できるなんて思ってもいなかったので、素人にとっては非常に勉強になりました。
長男の慶一さんは、古典芸能の伝承に力を入れているようで、弟の慶宗さんは古典にとらわれない新しい津軽三味線に取り組んでいるとの事で、曲目の演奏順序なども工夫がされていて良かったと思います。
曲目紹介などの説明は、他人であれば事前に決めていると思いますが、兄弟ゆえにどちらが話すか決めていなかったのか?お互い譲り合ったり若干重複する事もありましたが、仲が良いという事で微笑ましく感じました。

大きな会場で演奏することが少ないコロナ禍の今、ランチタイムコンサートと言う事で時間は短かったですが、若手の方に演奏の機会を与えるという意味でも非常に良い企画であったと思います。
(70代 男性モニター)
7月21日 ランチタイムコンサート津軽三味線合奏の世界の詳細は、こちらのページをご覧ください。
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