2021年度ルネ鑑賞モニターレポート⑦「1hourコンサート第3夜 上村文乃(チェロ)」

2021年12月16日(木)「1hourコンサート第3夜 上村文乃(チェロ)」に寄せられたルネ鑑賞モニターレポートを抜粋でご紹介します。
今回の演奏会において感慨深かったのは一にも二にも客席とステージの距離感の近さ、これに尽きます。前回同様座席は1階後方部でしたが、演奏者のお人柄が滲み出るとてもアットホームなコンサートでした。私が常々考えているのは曲目の解説も重要な要素だということですが、プログラム文中はわかりやすく簡潔に、それを舞台上でコミカルに解説していただいたことで、聴き方の幅がグンと広がったと思います。ヴァイオリンと異なりチェロのソロコンサートにはなかなか赴く機会がないこともあり、大変貴重な体験となりました。ひとつ気になった点としては飴のようなものでしょうか、同じ列の並びに演奏中紙包みを開閉していた人がいたことでした。低音が響いている中では些細な雑音も気になるものです。もしできるならば開演前に楽器ならではの音の特性も踏まえた少し強めのトーンで注意を促してもよいかと思いました。10月の意見交換時にもマナーについては少なからず意見が出ていたと記憶しており、皆が気持ちよく鑑賞できるマナーの効果的な周知方法についても模索する必要があると感じました。
(40代女性モニター)
女性のチェリストは、オーケストラにもいるはずなのだが、どういうわけか男性のイメージが強く会場に着くまで不思議であった。
会場にあらわれたのは美しいドレス姿の2人の女性であり、チェロを抱きかかえるような姿勢で上村さんは演奏をはじめた。「白鳥」のような優雅な曲、ピアソラタンゴのような激しい曲まで、たった1時間であったが、何時間もの本格的なコンサートのように感じられた。
中でも印象に残ったのは、ラフマニノフのチェロソナタから第三楽章であった。上村さんがおっしゃっていたように、この曲には甘いノスタルジーがあるように思いました。
仕事帰りと思われる人が途中、客席に入られていましたが、それはそれで悪くない、というか、すべりこんでこられる様子もこの1hourコンサートでは「味」のように感じました。
こういう1hourコンサートが多くあれば、よいなあと思います。コロナの中なので、短時間であることは安全という視点からもよいと思いました。
(40代男性モニター)
12月16日 1hourコンサート第3夜 上村文乃(チェロ)の詳細は、こちらのページをご覧ください。
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