2022年度ルネ鑑賞モニターレポート①「サロンコンサート ユーフォニアムの調べ」

2022年4月20日(水)「サロンコンサート ユーフォニアムの調べ」に寄せられたルネ鑑賞モニターレポートを抜粋でご紹介します。
幸運にも、令和4年度の「ルネ鑑賞モニター」に選ばれ、4月20日に公演された、「ユーフォニアムの調べ」を鑑賞させていただいた。
当日のレポートと私が感じたことを市民の皆様へお伝えする。
ユーフォニアム奏者である佐藤さんは、小学校3年生の時、学校の音楽クラブで同楽器に出会ったという。本当は他の楽器をやりたかったが、それらは人気が高く、先生の勧めもあり、最初は不本意ながらユーフォニアムを始めたという。
しかし、それを機に彼女は、世界的なユーフォニアム奏者となるのだから、人生はわからない。
当日は、シューベルトの野ばらを皮切りに、清水さんの素敵なピアノと共に、ユーフォニアムの落ち着きと雄大さを兼ね備えた音色でプログラムが進行してゆく。
この楽器は、制作されてから、まだ、170年ほどであるため、他のクラシック音楽で演奏される楽器と比べて、この楽器のために作曲された作品が少ないという。
しかし、彼女はこれを肯定的にとらえ、例えば、前半の最後の曲目である、「おどり子Ⅱ」は、友人によるオリジナル曲で、特定のジャンルに収まらない、とても魅力ある曲であった。
コロナ禍で、飲み会がなくなったり、自宅勤務が増えたりと、生活様式が変化した今、身近なホールで、これまで接したことのない音楽に耳を傾けてみることを市民の皆様にもお勧めしたい。ほとんどの公演が、飲み会の1回分以下という、懐にやさしい費用で楽しめる、ルネこだいらの魅力だと思う。
(50代男性モニター)
コロナ禍での久しぶりの夜のコンサートに行きました。コロナ禍とあって、チケットは自分でもぎって半券を箱の中に入れる方式でした。会場内に人が多くなってくると「コロナ大丈夫か?」とドキドキしましたが、「感染対策として空調システムを使用しています。」とアナウンスが流れてホッとしました。
今回はルネこだいら中ホールで「サロンコンサート ユーフォニアムの調べ」を聞きました。ユーフォニアムというと吹奏楽の低音の深い響きというイメージで、ピアノを伴奏にどんな曲が聞けるのだろうとわくわくしながら開演を待ちました。
舞台のセンターにグランドピアノ。その前にユーフォニアム奏者の佐藤采香さんが、スカイブルーのロングドレスでユーフォニアムを持って登場。続いてピアノ奏者の清水初海さんが茶色のドレスで登場。第一部の開幕です。最初の曲はシューベルトの「野ばら」。ユーフォニアムの包み込むような深い響きに草原のような広い大地を感じる「野ばら」。第一部のテーマは「音楽への旅」ということで、イギリス「グリーンスリーブスによる幻想曲」。物悲しい旋律とユーフォニアムの深い響に、ウクライナの状況に思いを施せ心から平和を願いました。続いて日本「浜辺の歌」続いて現代音楽「おどり子Ⅱ」マンハッタンが広がります。20分間の休憩を経て第二部へ。奏者は赤を基調としたオリエンタルな衣装で登場。第二部は「ダンス」をテーマにタンゴ、バレエ「カルメンファンタジー」ユーフォニアムの色つやを感じる音色。ライブならではの息づかい。奏者お二人の親しみ易い温かいお人柄による深く軽やかな音色に魅了されながら、時空を超えて世界の音楽の旅へ、平和を願いながら連れていっていただいた二時間でした。ありがとうございました。
(50代男性モニター)
4月20日 サロンコンサート ユーフォニアムの調べの詳細は、こちらのページをご覧ください。
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