2022年度ルネ鑑賞モニターレポート②「ルネこだいら寄席 特撰ルネ落語会」

2022年6月8日(水)「ルネこだいら寄席 特撰ルネ落語会」に寄せられたルネ鑑賞モニターレポートを抜粋でご紹介します。
コロナの感染リスクが大分収まった時期であったためか、会場はほぼ満員で、お客さんも落ち着いた様子で、安心して落語を楽しむ空気が溢れた落語会でした。そして、5人の落語家さんの魂を込めた舞台に、涙ながらの感動を覚えました。

私が実物の落語家さんのお噺を聴いたのは、何十年ぶりでしょうか。このモニターのお役目を頂いたお陰で、久々の熱くて真剣な「芸」を体感することができました。

終わった後、あまりにも落語を知らない私は、ネット検索で落語界や登壇された落語家さんのことを真剣に調べ、目から鱗の落語開眼となりました。落語家になったきっかけが大学時代の落研だった方もいて、徐々に親近感も湧いてきました。
そして、落語には「まくら」といって、最初に本題とは関係のない世間話のような部分があること、最後には「オチ(またはサゲ)」があり、これがとても大切であること。今までは、なんとなく笑いながら聴いていた落語には、見事に構成された世界があったこと、それゆえ、面白くも風格を感じる美があることを体感することができました。また、なによりも、皮肉や悪口といったことが、嫌味に聞こえず、笑いにしてしまう技量は驚くべきことでした。「人を笑わせる」ことに、全精力をかける落語の世界は私が長年求め続けてきた、人としての「成熟」が見られる世界ではないかと思いました。個々の落語家さんの研鑽の証しが5人それぞれの違った個性となって、味わい深く、生き生きとした力強い舞台となって、会場を満足の笑いの渦に巻き込んだことを確信しました。素晴らしい体験に感謝します。
(70代女性モニター)
K列9番の座席での鑑賞でしたが、周りを見回すとほぼ満席で、落語人気の高さを感じ、開演前から期待が高まりました。定時に開演し、前座の方の落語からとても面白く、一気に落語の世界に引き込まれて行きました。四名の落語家さんはそれぞれに個性豊かで、なによりも声がとても通っていて聴き心地のよいトーンや早さ、テンポで、落語の内容もわたしのような落語初心者でも楽しめる演目となっていて、あっという間の2時間強でした。

落語というと古典的な演目ばかりなのをイメージしていましたが、フリートークに近い内容や時事ネタをたくさん話されている方もいて、それがとても面白くて落語を身近に感じました。林家たい平さんは期待通りの面白さでしたが、個人的には最初の立川吉笑さん、三番目の古今亭菊之丞さんがおもしろかったです。

会場運営は時間差退場や休憩中の飲食禁止など、コロナ対策もきちんとされていて、職員の方の案内も分かりやすくて安心して観劇出来ました。客層に合わせた設定なのか、ホール内の温度が高くて半袖でも暑い、息苦しい時がありました。休憩中のホワイエは窓が開いていましたが、場内も上演前後や休憩中などの人が動くタイミングに送風や冷房などで調整してもいいのではないかと思いました。
大ホールは傾斜のつき方や座席配置、舞台の形状など、初めてですがとても見やすいホールだと思いました。
(40代女性モニター)
6月8日 ルネこだいら寄席 特撰ルネ落語会の詳細は、こちらのページをご覧ください。
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