2023年度ルネ鑑賞モニターレポート④「幸田浩子&村治佳織デュオ・リサイタル」

2023年6月25日(日)「幸田浩子&村治佳織デュオ・リサイタル」に寄せられたルネ鑑賞モニターレポートを抜粋でご紹介します。
ソプラノ幸田浩子さん、ギター村治佳織さん、ピアノ藤満健さんによるリサイタル。
ソプラノ、ギター、ピアノの組み合わせの演奏会はめずらしく感じ、とても楽しみにしていました。

Ⅰ部は村治さんの「愛はきらめきの中に」から始まりました。50年近く前にリリースされ、多くのアーティストにカバーされた名曲のギター演奏に、会場は優しさと愛に包まれたようでした。村治さんが奈良・薬師寺に奉納演奏された「エターナル・ファンタジア」と続き、幸田さんが登場されました。曲目は「アヴェ・マリア」、「わたしの愛しいお父さま」、「私は夢に生きたい」など。豊かな声量、伸びやかな高音、小鳥のさえずりのような軽やかさは圧倒的で、どんな楽器も超えているように素晴らしかったです。そして、藤満さんの編曲された伴奏は華やかさと楽しさを加えられていました。

続くⅡ部は「ムーンリバー」や、『ハウルの動く城』のメインテーマ「人生のメリーゴーランド」などが演奏され、映画の世界を楽しむことができました。多くの方が楽しめる演奏会になるよう選曲を考えられ、音楽を通して素敵な景色が見られるように考えられていることが伝わってきました。

終演後の拍手はやみならず、アンコール、ドボルザークの「家路」で応えてくださいました。皆さんが楽しまれ、明るい表情で帰られていたのも印象的でした。

リラックスした雰囲気の中、素晴らしい音楽の素敵な世界に触れ、とても楽しい時間を過ごすことができました。当日はトリオ結成記念日で、6年続けられているとのことでした。ご三方の素敵な演奏会が続けられ、またルネこだいらにも来ていただきたいです。
(50代女性モニター)
歌とギターのデュオとはどのような演奏なのだろうか。これまで映像でも観たことのない組み合わせに心躍らせながら2回目のモニターに参加しました。

第1部は村治さんのソロから始まりました。1曲目は華やかな音色でまさにウェルカムドリンクのような爽快感が、2曲目は祈りのような荘厳さがあり、ギターの奥深さを感じました。3曲目のアヴェ・マリアで歌とギターが共演されました。透き通るソプラノの響きにギターの優しい音色が寄り添って、包み込まれるような演奏でした。藤満さんのピアノと幸田さんのソプラノは 3 曲ともオペラを見ているような迫力があり、贅沢な演奏でした。

第2部は映画とミュージカル音楽が披露され、いずれも映像を思い浮かべながら楽しみました。「ロミオとジュリエット」は第1部、2部で披露されましたが、1部は恋する乙女のような歌声が、2部はギターの切ない旋律が、場面の違いを対照的に表現していて面白かったです。最後の「サウンド・オブ・ミュージック」のメドレーはピアノ、歌、ギターがそれぞれ見せ場を作りながら、高揚感のあるセッションでした。頭の中ではずっと映像が流れて、再び映画を観たくなりました。

リサイタルは 6 年間続けてこられたというだけあって、息のピッタリあった演奏はもちろん、お2人のユーモア交えたお話も楽しかったです。藤満さんのアレンジや演出によって、各曲とも新しい一面を感じることができ貴重な体験でした。
(50代女性モニター)
6月25日 「幸田浩子&村治佳織デュオ・リサイタル」の詳細は、こちらのページをご覧ください。
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