2023年度ルネ鑑賞モニターレポート⑩「1hourコンサート 小林愛実ピアノ・リサイタル第3夜」

2023年12月12日(火)「1hourコンサート 小林愛実ピアノ・リサイタル第3夜」に寄せられたルネ鑑賞モニターレポートを抜粋でご紹介します。
世界で活躍するピアニスト小林愛実さんの3回に渡るリサイタルだけあり、チケットは各回とも「完売御礼」。今回はオール・ショパン・プログラムです。仕事を終え 19 時の開演に向けて大急ぎで駆けつけると、大ホールは小学生をはじめ老若男女で埋め尽くされていました。2年前のショパン国際ピアノコンクールで4位に入賞された小林さんのショパンを間近で楽しめる貴重な機会であり、観客席からは高揚した空気を感じました。

小林さんは真白いドレスを身にまとい颯爽と登場。ポロネーズ第6番「英雄」の演奏が始まると、鮮やかで大胆な音色で会場全体が包まれ、一気に日常から引き離されました。小林さんは小柄な印象がありましたが、ピアノをたっぷりと響かせダイナミックに弾く姿は2階の後方席からも大きく見えました。ショパンの祖国ポーランドのポロネーズ(宮廷舞曲)や即興曲など全5曲が次々と披露されました。ショパンはパリ時代、サロンに出入りし即興演奏を披露することもあったとのこと。当時のサロンに思いを馳せながら小林さんの演奏を堪能し、あっという間の1時間でした。

最後に小林さんのご挨拶があり「このリサイタルは『英雄』から始まるので緊張した」と柔らかな声で仰っていました。今夏、出産され体調が思わしくない時もあったと伺っていますが、無事に演奏を終えホッとされたのかもしれません。素敵な旦那さまと一緒に子育てを楽しみつつ、これからも素晴らしい演奏で沢山の観客を魅了してほしいと思います。モニターを通じてまた一人、お気に入りの音楽家が増えました。
(50代 女性モニター)
12月12日 「1hourコンサート 小林愛実ピアノ・リサイタル第3夜」の詳細は、こちらのページをご覧ください。
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