2024年度ルネ鑑賞モニターレポート⑨「ルネこだいら1hourコンサート 第3夜(出演:宮谷理香)」

今日のテーマはショパン。クラシックにあまり詳しくない私でも知っている「幻想即興曲」「子犬のワルツ」で始まったコンサートは、その2曲ですっかり前のめりになり、心地よい宮谷さんのトークで緩急ある進行、最後は「英雄ポロネーズ」、その後のアンコールには「革命」「ノクターン」という豪華なセットリスト、なんとも贅沢なコンサートでした。
宮谷理香さんは初めて出会うピアニストでしたが、「この場は今日のお客様と私とで一緒に作り上げる空間です」と観客の巻き込み方も上手でした。

今回、舞台上に見慣れない置き物があるのが目に止まりました。木製の棒の集合体が周囲に4個と、ピアノの下に1個。装飾物かと思いきや、宮谷さんの解説によると、これはAcoustic Grove System(AGS)という音響装置だそうで、森の音響効果に着目して日本の音響メーカーが開発したもの。初めて使ってみた宮谷さんもその効果に満足しているようでした。

「1時間で本格クラシック」シリーズは、企画の切り口、チケット代、時間帯のどれをとってもクラシックに気軽に触れられるとても良い企画と思いました。これがきっかけになって、さらにクラシックが好きになる人が増えそうな気がしました。
(60代女性モニター)

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